COMMENT

これは長くなるぞとわかっていながら、どうしても目が離せない。
ひょっとしてこれは、絶滅危惧種についてのドキュメンタリーなのかもしれない。

UA

シンガー


愛情と狂気がなんの矛盾もなく寄り添って鳴っている。
究極のピュア。
それは憧れのような姿で、戒めのように語りかけてくる。
いつぶりだろう、
映画が終わっても動けなかったのは…。

江沼郁弥

ミュージシャン


果てが何処かも、底が何処かも映らない広い水のなか。
時代の波とともに、僕らは反らしたり受け入れたりしながら、何処へ向かうんだろう。
渦に飲み込まれないように、波紋が広がるように、仲間も音楽も交わっていく。
あの頃の事を、その頃を知らない私が想像して泳ぐ。
深海も浅瀬も、しょっぱい味まで感じてとびまわる。
私はこれからもフィッシュマンズを探すことにした。

奥冨直人

BOY


夭逝し、語り継がれる。という天才音楽家がいた最後の時代の記録。
しかし本作の強さは、遺された者たちの姿にある。
茂木欣一の誠実さと強さが佐藤伸治のカリスマをギリギリで乗り越える。
その事実が本作を優れて現代的なレヴェルに引き上げている。
そして驚異的な高音質。映画館でこれほど音の良い作品は存在しなかったと思う。

菊地成孔

音楽家 / 文筆家


1992~98年、今よりもっとのんびりしていた下北沢の南口を歩けば
佐藤君がボンヤリと道端に座っていた時代。
もう南口も無ければ佐藤君も居ないけれど、映画を観た後、下北沢を歩くと
まだその辺に座って宇宙を眺めてるんじゃないかと錯覚するような2021年、世田谷の夏。

木村豊

アートディレクター 


新しさを意識した音楽って、そのほとんどがすぐに古臭くなっていくのに、
フィッシュマンズは全然そうならないよね。
必然的に鳴らした音が結果として「新しいのに普遍的なもの」になってたということかな。
本当に稀有なバンドです。

草野マサムネ

スピッツ


強烈な「時代」の音だと当時は思っていた。
でも結局、懐かしむ隙さえなく、今も普通に聴いている。
あの頃、自分が聞いていたのは強烈な「普遍」だったんだと、
この映画でやっと気付いた。

佐藤健寿

写真家


10代のとき「いつか曲を作ってください」とお願いすると、
はにかんだ笑顔で「いいよ」と応えてくれた佐藤さん。
彼の残したメロディーが青春時代を蘇らせる。
Fishmansという存在はすごく遠くてとても近い。

篠原ともえ

デザイナー/アーティスト


佐藤伸治はいつも佐藤伸治をサボらなかった。
FishmansはいつもFishmansでした。
あなたはもういないけど、
あなたの音はまだまだ鳴り響いています。
宇宙の風になれた今でも佐藤伸治は佐藤伸治のまま。
一度会いたかったです。

下津光史

踊ってばかりの国


儚くて、愛しくて、優しくて
涙が流れていても何故だか
心は温かくなる。
彼等が出会って重ねていった生活達はたくさんの人たちの宝物として生きていました。
広い宇宙の中でこの世界に生まれてFishmansの音楽に自分が出会えたことも
幸せな必然のように感じます。
時代がどう変わっていっても大好きな音楽は変わらず側にいてくれるのだから
私もありのまま人生を泳ぎ続けていたい。
この映画が教えてくれたのです。

セントチヒロ・チッチ

BiSH


映画『フィッシュマンズ』は手嶋監督の作家の映画として、誠実に作られた作品だと思っています。
近年、作家的主張の少ない映画が多くなる中で快挙と言っても良いでしょう。
3時間という尺をよく走り切りました。誰が何と言ってもこの尺が必要な映画だと思います。

高橋栄樹

映画監督


上映時間3時間!その3時間でさえまだまだ足りない!
いつまでもいつまでもスクリーンを見つめていたかった!我が愛しのフィッシュマンズ!
そして佐藤伸治をもっともっと見つめていたかった!
《フィッシュマンズ》は愛であり、生きる勇気だ!
でっかい声で叫びたい気分だ! 「フィッシュマンズ!ずっとずっと大好きだぁー」

竹中直人

俳優・映画監督


「SEASON」はバイク便で東京の街中を走り廻ってた頃を想い出します。
このメンバーだからこそ生まれた奇跡のサウンドの裏側にも、
言葉にし尽くせない希望と不安が満ち溢れていたことを知り、
あの頃の記憶と共にまた涙が溢れました。

田中要次

俳優


水曜の昼下がり、172分はあっという間に過ぎ去った。
人生は時の経過で分岐していく。
自明なはずなのに、僕には経験が必要だった。
やむことが前提にあるから共鳴は美しいのだろう。
フィッシュマンズ、ありがとうございます。

環ROY

ラッパー


こうしてこのバンドは、それぞれの身体の中で「私だけのフィッシュマンズ」となるのだろう。
そして、この先もずっとずっと、残ってゆくのだろう。

西加奈子

作家


バンドマンのドキュメンタリーはいいねやっぱ!めちゃシンクロ!
あとは見てくれ、としか言えない!や、素晴らしかったです!

の子

神聖かまってちゃん


時間の約束を超えた音は
どんなに時がたってもみずみずしいまま
僕はフィッシュマンズを何度でも何度でも好きになる。

ハナレグミ

シンガー


あなたが生み出した音楽は輝きを放ち、今日も響いています
記憶、想像、時空の増大。それぞれの孤独、サウンドの海を泳ぐ。
ザ・フィッシュマンズ!

原田郁子

クラムボン


大好きなフィッシュマンズ。サトちゃんの仲間たちのあの頃を辿る旅路は、
私自身のちょっと遅かった青春の渋谷系を思い出して都度都度目頭が潤みました。
あの頃、ディスクマンで繰り返し聴いてたなぁ、とか。
今はサブスクで聴いてますけど、聞くたびに録音した時のメンバーの息吹のリアルを感じています。
そのメンバーのお話も今後のリスニングに含蓄を与えてくれてありがたかったです。

村上隆

アーティスト


みんなの行き場のない感情を、一回吸って吐き出すような音楽があの頃、鳴っていた。
いや、いまも僕の中でずっと鳴っている。かけがえのない人、佐藤伸治。
かけがえのない時間を生きていることを教えてくれたバンド、フィッシュマンズ。

燃え殻

作家・エッセイスト


身体中が、Fishmansの音楽を浴びて、172分、私はいろんな感情の旅をしていた。
劇場で、あの空気を感じることができて、幸せだった。

モトーラ世理奈

モデル・女優


感動しました!上映中は何度も目が潤みましたし、唇を噛み締めてしまうシーンが沢山ありました。
バンドマンの苦労、葛藤、悩み色んなものが包み隠さず描かれています。
フィッシュマンズの「リアル」バンドマンの「リアル」を是非とも堪能していただきたいです。

mono

神聖かまってちゃん


3時間があっという間でした。ちょっと終わって立てなくなるくらい、くらってしまいました。
フィッシュマンズのファーストアルバムを四日市のレコード屋さんで
発売日に買って以来ずっと聴いてるバンドの映画。
一曲一曲に人生が乗っかっているんだって事が本当に可視化されているような映画。
ゴッホがひまわりを描いてるいるのをその場で見ているみたいな気持ちになる。
永遠にタッチしている様な。
厭世的な気配をフィッシュマンズに感じていたりしたけど、
映画を観ていると命を塗り込んでいく様な厭世的とは真逆の、
永遠に生きるぞという執念を感じました。それが僕を感動させます。
そこには死ではなく、やっぱり生の美しさがある。
それを感じる。98年12月28日赤坂ブリッツ。
自分がそこにいた事を、生でしっかりあのライブを観ていた事を改めて本当に嬉しく思った。

やつい​いちろう

芸人・エレキコミック


映画になって、フィッシュマンズがわかりやすく、永遠に開かれて、
ずっと、いろんな世代に聴かれ続けたら、サイコーですね!

YO-KING

真心ブラザーズ